体調不良彼氏。（雪男） (ページ8)

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※話がだいぶ飛びます。ご了承ください。
※嘔吐、下痢表現が結構ガッツリあります。苦手な方はUターンをお願いします

2.目黒さいど

お腹痛い、気持ち悪い…。ゾワゾワくる寒気に目を覚ますと、心配そうな顔のA。寂しくなって腕を伸ばすと優しく微笑んで抱きしめてくれた。

本宮「蓮どうした？どこしんどい？」

目黒「お腹痛いし気持ち悪いし寒い。ちょっと吐きそう…」

本宮「ん、吐き気するんだったらトイレ行こっか」

Aの言葉に頷くと、俺を支えてトイレまで連れていってくれた。

本宮「倒れたら大変だから私も入るね。洗面器持ってきたし、お腹痛くなったら体勢変えてあげるからすぐ言うんだよ」

便座の前に座って軽く嘔吐くと、大量に吐いてしまった。頭、クラクラしてきたかも…。

目黒「っやばい、なんかグラグラする…」

本宮「うっわ顔色わる！はい、これ飲んで。景色揺れてるの脱水症状だと思うから飲んだら楽になるはずだよ」

何口か飲むと、相変わらず吐き気はあるけど、目眩と耳鳴りは少しずつ治まってきた。

目黒「目眩はもう大丈夫…」

本宮「ん、よかった。まだ吐き気ありそうだね…」

もうこれ以上吐くものもないはずなのに吐き気が止まらない。お腹も痛くなってきて、咄嗟にAの服の袖を掴んだ。

本宮「どうした？」

目黒「ごめ、お腹やばいかもっ…」

本宮「はい、これで口押さえといて。体の向き変えるよ！」

一瞬で便座に座らせてくれて、その瞬間耐えていたものが溢れ出した。身体中の水分出ていきそう…。

目黒「はぁっ、うぅ、おなかいた…」

本宮「しんどいね。そんな力入れないよ。私に合わせてゆーっくり深呼吸しようね」

背中をさすってくれるのに合わせて息をしていると少しずつ落ち着いてきた気がする。

目黒「ありがと、もう大丈夫…。あのさ、あとは一人でやるから一旦出てくれる…？」

本宮「わかった。すぐ外で待ってるね」

一旦Aに出てもらってお尻を拭いて水を流す。立ったときに見えたそれは、多少の固形物はあれどほとんど茶色い水だった。調子悪すぎ…。

目黒「ただいま…」

本宮「お疲れ。はい、頑張ってソファー戻るよー」

支えてもらってソファーに戻って寝転んで、ボーッとしていたら熱を測られた。だめだ、全然頭働かない。

本宮「まだちょっと高いね。眠かったら寝な、私ここにいるから」

トントンと叩いてくれるリズムが気持ちよくて目をつぶった。次起きたとき、少しでも楽になってたらいいな。