体調不良彼氏。（雪男） (ページ7)

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痛みも寒さも（黒）* ページ7

※下痢、嘔吐表現があります。苦手な方はUターンをお願いします。

1.本宮さいど

蓮と同棲し始めて、初めて彼が体調を崩した。お腹の調子が悪いみたいで、さっきからずっとトイレにこもってる。このままいても体が冷えちゃうし、何より心配だから様子見に行こう。

本宮「蓮大丈夫？出られそう？」

目黒「まだ無理っ、お腹ぴーぴーなの…」

本宮「恥ずかしいかもしれないけど、一旦ドア開けられる？トイレ寒いでしょ」

飲み物とかタオルとか、必要そうなものを持って扉の前で待っているとトイレの鍵が開いた。中からはモワッとした空気が広がって、熱も出てるんだろうな。

本宮「うわあ顔真っ青。背中に毛布かけるね？冷や汗すごいし水分とろっか」

ペットボトルのポカリにストローをさして飲ませてる間に、タオルで汗を拭いてあげる。苦しそうに唸る蓮のお腹をさすっていると、少しずつ落ち着いてきたらしい。

目黒「はあっ、もう大丈夫。ありがと…」

そのあともぐったりして動けなさそうだから、彼の体を支えてお尻を拭いてあげる。水を流してトイレを出て、蓮を支えてソファーに連れて行った。

本宮「蓮、ソファー着いたから熱測るよ。痛くないからじっとしててね。お腹痛い以外にしんどいところある？」

目黒「寒いのと、頭クラクラするのと、お腹痛すぎてちょっと気持ち悪いかも」

本宮「わかった。…熱も結構高いね、38.2℃。寒いみたいだし毛布足したよ。近くに洗面器もあるから吐きそうになったらすぐ言ってね」

伸ばされた手をギュッと握ってもう片方の手で頭を撫でると、気持ちよさそうに目を閉じた。少しでも楽になりますように。

蓮が寝てから数分後、スマホのメモ帳に必要そうなものをリストアップしていると、彼がぐったりと起き上がった。そしてその手が口元に。気持ち悪くなっちゃったかな。

本宮「気持ち悪いね。洗面器あるからここに出していいよ」

洗面器を持たせて背中をさすると、何度か嘔吐いて吐き出した。吐いたものもほとんど未消化で、ずっと体調悪かったんだろうな。

目黒「げぇぇ、げほっごほっ、おえぇ、っはあ、多分もうだいじょーぶ…」

本宮「ん、よく頑張った。口ゆすいで、飲めそうだったら飲もうね」

熱い体を支えて口をゆすがせて、少しだけ経口補水液を飲んでもらう。もう吐く感じはしないし大丈夫そう。嘔吐と下痢ってことは胃腸炎かな。蓮の寒気が落ち着いたら検査しよう。