体調不良彼氏。（雪男） (ページ4)

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3.本宮さいど

仕事中にダウンした翔太を連れて家に帰って数時間、関節が痛いと言うのでまさかと思って検査をすると予想通りインフルエンザだった。インフルだとしたら必要な薬はイナビルか。あと喉も腫れてるからトランサミン錠も処方しておこう。

咳で起きてしまった翔太を抱きしめて背中をさすっていると、家のチャイムが鳴った。今の翔太から離れるのは心苦しいけどちょっとだけ待ってもらおう。

本宮「今出まーす」

ドアスコープを覗くと、心配そうな顔のみっちー。え、めっちゃ可愛いんだけど。

道枝「頼まれたもの持ってきました。あと、必要かなと思ったので経口補水液とゼリーと、あと冷えピタも入ってます」

本宮「ありがとう！めっちゃ気が利くじゃんさすが。翔太が熱高くてさ、なくなりそうで困ってたんだよね。しばらく仕事行けなくなると思うけど、その間小児科のこと頼んだよ」

A先輩いないの寂しいですって言いつつも、最後は頑張りますって答えてくれたみっちー。やっぱりいい子だ。じゃあねと言ってドアを閉めると、翔太が後ろから抱きついてきた。びっくりして心臓止まりかけたからやめてほしい。

渡辺「ねえ今のイケメン誰？」

本宮「職場の後輩だよ。向こうも彼女いるし、私が好きなのは翔太だけっていっつも言ってるでしょ？」

不安になっちゃった？って聞くと、拗ねた顔で頷いた。うちの彼氏可愛い〜！！！ごめんねって翔太を抱きしめて、そのままベッドのところまで連れて行った。無理して歩いてきたんだろうな。めっちゃ体熱い。

本宮「翔太、お熱測るよ。絶対上がってる」

しばらくして音が鳴った体温計を見ると、そこには39.4℃と表示されていた。さすがに高すぎる。薬ももらったし早速飲ませよう。

本宮「めっちゃ熱高いから薬飲もうか。はい、これ吸って」

必要な回数分イナビルを吸ってもらってベッドに寝かせた。少しでも熱下がればいいな。