体調不良彼氏。（雪男） (ページ20)

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これからも一緒に。（赤）ページ20

1.本宮side

お昼休み。いつも通り食堂で涼太とご飯を食べてるんだけど、彼の箸の進みが遅い。いつもなら私より先に食べ終わっておかわりを貰いに行くのに、どうしたんだろう。

本宮「涼太、今日あんまり食べてないけど食欲ない？」

宮舘「なんかお腹すいてなくて…」

よく見ると顔色も良くない気がする。一言ことわっておでこに触れると、いつもより少し熱い気がした。

本宮「…熱あるんじゃない？保健室行こ。私も一緒に行くから」

一気に顔色が悪くなった涼太。その肩を支えて保健室まで連れていく。それにしても体熱いなぁ。熱どれくらいなんだろう。

本宮「失礼します。体調悪そうだったので連れてきました」

養護教諭「はーい。ありがとう。あと10分で授業始まっちゃうし本宮さんは授業戻っていいからね」

本宮「ありがとうございます。涼太のことお願いします」

頭を下げて保健室を出る。あまり涼太のことを考えないようにしようとは思ったんだけど、授業中に浮かぶのはお昼のしんどそうな彼の姿で。

いつもなら授業が終わったあとも職員室の前で勉強したりするんだけど、今日は涼太のことが心配で仕方なくて、終わった瞬間に教室を飛び出して保健室に向かった。

本宮「失礼します。涼太のこと迎えにきました」

養護教諭「ありがとう。宮舘くん結構熱があがっちゃって、今39℃近くあるの。寒気は落ち着いたみたいだけど頭痛くてあんまり眠れてないみたい」

本宮「わかりました。ありがとうございます。涼太おいで。おうち帰ろ」

そういえば、今日出張で両親がいないって涼太言ってたな。お父さんとお母さんに聞かなきゃだけど、うちに泊まってもらおうかな。

本宮 A涼太が体調崩しちゃってさ、今ご両親出張でいないらしいの。うちに泊めてもいい?
お母さんもちろん。学校まで迎えにいくから待ってて。

適当にスタンプを送って、私の隣で眠る涼太を見る。顔色悪いし呼吸も苦しそうだし、しんどいだろうな。少しでも息をしやすいようにと背中をさすっていると、母から車停めたよってLINEが来た。

本宮「ただいま。お迎えありがとう」

母「ううん。涼太くんどう？」

本宮「熱高いし、頭痛くてあんまり休めてないみたい。酔うかもしれないからできるだけ揺らさないでほしいかも」

母「わかった。じゃあ車動かすね」

ゆっくりと車が動き出した。安全運転で行ってくれたから涼太も酔うことなくぐっすり。このままゆっくり休めますように。