体調不良彼氏。（雪男） (ページ18)

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3.本宮さいど

辰哉の熱がなかなか下がらない。心配になって検査したけど発熱の原因となるものがあまりなくて、採血することにした。

採血の結果を見てもこれといった異常は見つからなくて、疲労で免疫が弱っててそれで熱が長引いてるのかなって感じ。

風邪じゃないんだったら市販の解熱剤でも大丈夫だし、とにかくゆっくり休んでもらおう。

深澤「A〜、」

本宮「辰哉おはよ。よく寝てたねー。いっぱい汗かいてるし着替えよっか」

着替えを持ってこようとするとなんでたつくんじゃないの？ってうるうるの目で見つめてきた。わがままボーイは健在みたいです(笑)

本宮「わかったよ(笑)お着替えとってくるからそれまでお利口さんに待てる？待てたらアイスあげる！」

深澤「すぐもどってね…」

本宮「もちろん。じゃあちょっと待っててね」

辰哉を寂しがらせないように、急いで蒸しタオルを作って着替えと一緒に持っていく。ちゃんと待ててるかなあ。

本宮「はい、お待たせ！一旦これで汗ふくよ。ばんざーい」

言われるがまま手を挙げたり体をひねったりする辰哉。おっきい赤ちゃんみたいでかわいい。

本宮「よし、着替え終わり！たつくんいい子で待てたから、ご褒美のアイスもあるよ。どれがいい？」

しばらく考えたあとバニラアイスを選んだ辰哉。風邪をひいたらこれを食べるっていうのが彼の中で定番らしい。

本宮「これね。じゃあ食べさせてあげるから口開けて？」

アイスを一口あげると嬉しそうに笑った。こんな顔されたらどんどんあげたくなるけど、アイスで冷えてお腹壊したら大変だし、これくらいでやめておくか。

本宮「お腹痛くなっちゃうからここまで。続きは元気になったら食べよ？まだ熱あるんだし寝てくださーい」

深澤「はぁい…」

なんだか不満はありそうだけど、もごもご言いながらも布団に入って目を閉じた。次起きたら元気になってますように。

その願いが通じたのか、次に目が覚めたら36.1℃としっかり熱も下がってた。頑張るのもいいけど、ほどほどにしてね(笑)