体調不良彼氏。（雪男） (ページ17)

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2.深澤さいど

朝起きたときに感じた体の違和感。30年も生きてるから熱が出ていることはすぐにわかる。体調不良を自覚するとものすごく人肌が恋しくなって、キッチンで洗い物をしているAに抱きついた。

Aは急に抱きついたのに甲斐甲斐しく看病してくれて、たつくんって呼んでほしいっていう俺のお願いにも応えてくれて本当にありがたい。

しばらくは寝れてたんだけど頭痛と全身が重い感じで目が覚めた。さっきまではなかった寒気もしてきて毛布を足してもらった。

本宮「はいたつくん、プリン食べるよー」

毛布にくるまって口を開けるとAがプリンを食べさせてくれた。あまり食べれなかったけどよく食べれたねって薬も飲ませてくれて。これで熱下がればいいな。

寝れるか心配だったけどAがずっと抱きしめたまま背中を摩ってくれていて、落ち着いて眠ることができた。

次に目が覚めると、辺りは随分暗くなっていた。枕元の時計を見ると結構時間が経っている。

本宮「おはよう、よく寝てたね。お熱測るよー」

熱を測ると38.0℃。まだ高いけど、39℃を超えたときもあったみたいだし結構下がった。

本宮「まだちょっと高いか。体どう？」

深澤「頭痛いしだるい…」

本宮「そうだよねえ。お熱下がらないのちょっと心配だから診察させてね。もしもしするよー」

色々と診察をされたけど、原因がわからないみたいで採血をすることになった。嫌だけど頑張るしかないよな…。

本宮「じゃあ今から採血するね、ちょっとチクッとするけど、泣いてもいいから動かないようにねー」

針が刺さるところを見ないように顔を背けていると採血が終わったらしい。針が刺さっていたところを押さえてくれた。

本宮「お疲れ様、よく頑張ったね。ごめん、検査だけ出してくるね」

検査に出したAが戻ってきて俺を抱きしめてくれた。

本宮「痛いことしてごめんね？結果出るまでまだ時間あるし寝られそうなら寝な」

寝ていたら検査結果が出たらしい。疲労からくる熱だからゆっくり休もうねって頭を撫でてくれた。あれだけ寝ていたけど体は休養を欲していたみたいで、気がついたら眠っていた。早く良くなるといいな。