体調不良彼氏。（雪男） (ページ14)

今日:95 hit、昨日:419 hit、合計:34,092 hit

▽ ページ14

3.本宮さいど

仕事から帰ってきた瞬間倒れた大介。かなり疲労がたまっていたみたいでなかなか熱が下がらなくて、今も37℃後半～38℃を行ったり来たりしている。

そろそろ熱下がらないときついだろうし、座薬するしかないかなあ。

本宮「大介、起きれる？」

佐久間「ん…。A…」

本宮「そう、A。だいぶ熱続いててしんどいでしょ。１回測ってあんまり下がってなかったら座薬させてね」

座薬と言った瞬間大介の目に涙が浮かぶ。ただでさえ高熱でしんどいのに座薬入ってくるなんて嫌だろうけど、ここは頑張ってもらおう。

本宮「私も痛くないようにするし力抜いてたら痛くないから大丈夫。まずは熱測らせてね」

しばらくして鳴った体温計には38.5℃の文字。うん、座薬確定です。

包装から取り出して、横向きになってもらう。ふっと力が抜けたタイミングで薬を入れた。大介も薬の入る感覚が気持ち悪いのか唸ってたけど全然動かなくてすごくいい子。

本宮「うん、おっけー！よく頑張りました。動かないでいい子にできたね」

佐久間「ひくっ、うわぁぁぁぁん、嫌だったぁ！(泣)」

本宮「嫌だったねごめんねぇ。そんな泣いたらせっかく頑張ったお薬出てきちゃうから泣かないよ。これ飲んだらトントンしてあげるから寝な？」

ポカリにストローをさして渡すと両手で持って頑張ってちゅーちゅー吸ってくれた。なんかおっきい赤ちゃんみたいで可愛い(笑)

どうやら大介は抱っこしてほしいみたいだけど、しばらくは安静にしていないといけないからここは心を鬼にして我慢。

その代わり私も一緒に布団に入って手を握ってトントンと同じリズムで叩いていると寝息が聞こえてきた。これで熱下がればいいな。

それから数時間、いつの間にか私の方が寝ちゃってたみたいで辺りが明るくなって目が覚めた。

…うん、大介顔色よくなってる。首に手を当てるとまだ熱いけどさっきほどではないし、ちょっとは熱下がったかな。

佐久間「Aおはよ…」

本宮「うん、おはよ。熱測ろっか。結構下がってると思うよ」

熱は37.2℃だった。まだ微熱だけど大介は平熱が高いし、もうちょっと休めば治るかな。

その予想通り、夜には平熱に下がって、次の日の午後からは仕事に復帰することもできた。だいぶ苦しんでたけど治ってよかった！