体調不良彼氏。（雪男） (ページ13)

今日:89 hit、昨日:419 hit、合計:34,086 hit

▽ ページ13

2.佐久間さいど

体調不良の中なんとか仕事をやり遂げてフラフラになりながら帰宅して、玄関を開けた途端気が抜けてその場に倒れてしまった。

そのままAに抱っこされてソファーまで連れて行かれて、情けないな。

しばらくの間寝てたんだけど、どれだけ毛布をかけてもらっても寒気がして震えが止まらない。Aに一緒に入ってもらって、ようやく寒気が落ち着いた。

気づいたら眠っていたらしい。目が覚めると腕に点滴が刺さっていた。さっき40℃近くまで熱が上がったらしい。

今測ったら39℃で、まだまだ高いけど動くのすらしんどいほどの高熱ではないからちょっと楽。水分を摂らせてもらってうどんを作ってもらって、至れり尽くせり。Aの手料理、めちゃくちゃ美味しいから楽しみに待ってようと思ってたら寝ていたらしい。Aに起こされて目が覚めた。

本宮「大介おはよ。よく寝てたね。うどん作ったから食べさせてあげる」

口を開けて待ってると、鳥の雛みたいだよって笑いながら食べさせてくれた。出汁が効いてて優しい味がしてすごく美味しい。もう少し食べたかったんだけど意外とすぐお腹いっぱいになって食べられなくなってしまった。

佐久間「ごめん、もう食べれない…」

本宮「うん、半分食べれたし十分だよ。じゃあお薬飲んで休もうね」

あんまり薬は得意じゃないんだけど、錠剤なだけまだいいか。手のひらに出された量を飲んで、ソファーに横になった。ちょっと楽になったとはいえ39℃の高熱が出てるから体がだるくてしんどい。そばにいてくれるAの存在に安心して目を閉じた。

？？「…け、大介、起きて！」

佐久間「…A？」

本宮「うん。ごめんね、魘されてたから起こしちゃった。汗すごいから１回着替えよっか」

着替えと蒸しタオルを持って手伝ってくれる。高熱のせいで動けなくて、結局全部やってもらった。

本宮「よし終わり。いまどこがしんどい？」

佐久間「頭とか関節とか、なんか色んなとこ痛い…」

本宮「うーん、熱高いからねぇ。寒くないんだったら冷やせるけどどうする？」

冷やしたいって言うと、ちょっと待っててって、保冷剤とか冷えピタとかを持ってきてくれた。

本宮「おでこに冷えピタ貼るよ。あんまり冷やしすぎてもよくないから保冷剤はもうちょっとしてからにしよっか」

熱を吸収されていく感じが気持ちいい。Aもずっとトントンと叩いてくれてて、これならぐっすり眠れそう…。