完全無欠なアイドル様のヒミツ【紅一点】 (ページ10)

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9話　加入ページ10

それから色々なことがありつつも、なんとか頑張ってきた。
(あ、お兄ちゃんのことはしっかり守ってたから、なんとか色々と事件も防げたし、健全に過ごしてるよ。)

けど、そんな私たちももう20代後半。

色々空気感とかが荒れ始めてた。

みんなでプライベートで何かすることは無くなった。
…まあ、先輩との関係性もあるしね。

けど、それ以上にみんなの心が折れかけてた。
…このままじゃ無理だ、とか、SnowManはデビューできない、とか。
色々言われすぎて耐えきれなくなり始めてた。

そんな時だった。
滝沢くんが加入の話を私たちにしたのは。

『…私はいいと思う。』
いい、としか言えなかった。
…だって、私は知っているから。
めめとラウと康二くんの存在が、SnowManを新たな場所へと連れてってくれることも。
SnowManが元のように仲の良いグループになることも。
全部知っていたから。

けど、他のみんなは知らない。
だから案の定飲み込むのに時間がかかった。

宮舘「…俺は受け入れられない、かなぁ。」
『…どうしてなの？』
宮舘「…今まで、この7人でデビューしよう、そう言って頑張ってきたのにさ…。
悔しくなった。…やっぱりこの7人じゃダメなのかなって。」

『…私は、逆にこの7人でずっとSnowManとしていたからこその話なんだと思う。
私だって悔しい。…けど、入ってくる3人もそれなりの戸惑いと覚悟を決めてやってくると思う。
…だから、私は受け入れたい。SnowManを守りたい。もっと羽ばたきたい。』

深澤「…俺も、悔しいけどさ。SnowManだけはどうしても守りたい。」
ふっかさんのその言葉に、思わず泣きそうになる。

岩本「…どう？他のみんなは。」

佐久間「…SnowManのラストチャンス、でしょ？
…掴み取らなくっちゃ。」

渡辺「…俺は、SnowManが大好きで。…だからこそ、人数がどうであれ、この7人が守ってきた SnowManを大きくするためには、必要かなって思ってる。」

阿部「…今よりも何十倍デカくなって、売れてやるっていう気持ちがでかいかな。」

宮舘「…この7人の絆が変わらないのなら。俺も覚悟決める。」

岩本「…俺らが守るべきものが、大きくなったね。」

この日、わたしたちは新たな思いを胸に、 SnowManを守っていくことを誓った。