完全無欠なアイドル様のヒミツ【紅一点】 (ページ8)

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7話　これからページ8

『おはようございますー。』

渡辺「…はよ。」
佐久間「るるちゃんおっはー！」
『佐久間くん、渡辺くんおはようございます。』

打ち合わせのために、朝早く行ったら、渡辺くんと佐久間くんがいて。
…相変わらず、渡辺くんはぶっきらぼうだけど
佐久間くんは優しく接してくれるようになった。
…なんか、こんなこと言ったらあれだけど佐久間くんって猫みたい。(いろんなところに瞬時に移動してたから。)

岩本・深澤・宮舘「おはよう。」

佐久間・渡辺「おはよ。」

…ここはなんとなくな挨拶。なんか微妙な雰囲気。

阿部「おはよう。」

他「おはよう。/おはようございます。」

阿部くんがくると一気に空気が柔らかくなる。
…さすが、優等生男子。(あ、るるのオタク目線です。)

みんな揃ったから、改めて挨拶をする。

『…正式に、皆さんと一緒に活動させていただくことになりました、岩本るるです。
ここの一員として、恥じることのないように精一杯頑張ります。
…あと、一つだけ皆さんに知らせなくちゃいけないことがあって。』

言う前に一回深呼吸をして前を向くと、お兄ちゃんが私の方を見て頷く。
…よし。

『実は、岩本くんは私の兄です。…黙っていてすみませんでした。』
頭を下げる前にみんなの方を見ると、驚いたような顔をしている。
…渡辺くんに至っては、口開いちゃってるし。

照「俺からも。…黙っててごめん。」

そう言って、頭を下げるお兄ちゃん。
…申し訳ないけど、今はすごく頼もしい。

深澤「えっと…色々整理したいんだけどさ。
…るるちゃんは、照の妹、なんだね、？」
『…はい。』

深澤「…よく1人で今まで頑張ったね。…辛いこといっぱいあったでしょ。」

佐久間「…ほんとだよ。…言い出しにくかったでしょ。」

多分みんなは分かってくれたんだと思う。
…言うことによって、何が起きてしまうのかということも。
さらに風当たりが強くなってしまうことも。

宮舘「…これからは、俺らが守るから。…辛い時はいつでも言って。
…メンバー、なんだし。」

『っ、ありがとうございます…泣』

その瞬間、今まで我慢してたものが全部報われた気がした。
…もう、頼ってもいいんだ。

渡辺「…これ。」

そう言って、控えめに渡されたのはティッシュ。

渡辺「顔。…ぐちゃぐちゃ。」

『…ふふ。』

渡辺「わ、笑うんじゃねぇ！」

『…ツンデレ、ですね。』

深澤「…笑、言われてんなぁ笑笑」

…なんだか、上手くやっていけそう。改めて、そう思えた。