完全無欠なアイドル様のヒミツ【紅一点】 (ページ11)

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10話　サシで。ページ11

岩本「乾杯。」
『乾杯！』

加入話が出た次の日。
お兄ちゃんと近くのお店に飲みに行った。

『…お兄ちゃん。ありがとね。』
岩本「何が…？」
『色々と。…ずっとお兄ちゃんがいなかったらできなかった。』
もし前世で“ひーくん”と出会えなかったら。
生まれ変われなかったら。
こんなに素敵な思いを体験することはできなくて。
…全部お兄ちゃんのおかげだった。

岩本「俺のほうこそだよ。」
『え？』
岩本「るるがいなかったら、できなかったことがたくさんある。…ありがとう。」
『…もう。』
お酒を流し込んで、涙を堪えた。

岩本照side

るる『お兄〜。あのね、すのーまんはね、必ずデビューするよ。
それでね、すっごい人気になるの。ファンクラブ会員数100万人こえるんだよ！
それでね、ドームツアーもやるの。』
「…全部できたらいいね。」
るる『ほんとだよ！ほんとのはなし。…るるはぜんぶしってるもん。

だからね、すのーまんは絶対にるるが守るの。』
「…俺も SnowMan守るね。」
るる『お兄が守ってくれたらさいきょーだね！』
「…笑笑すっかりできあがっちゃって。」

そうやってSnowManの未来を話す、るるをおんぶして、タクシーに乗り込む。

デビューして、人気になって、ドームツアーかぁ。
…けど、るるがそう言ってくれるならできる気がする。

“全部知ってる”の意味は分かんないけど、いつか聞けたらいいな。