【雪男】俺らのイケメンマネージャー 4【男主】 (ページ7)

今日:27 hit、昨日:15 hit、合計:101,467 hit

＊ページ7

目黒「は…？」

ラウ「あはは、めめ変な顔〜」

口をポカンと開けながら目をまんまるにして驚くめめの顔が可笑しくて、思わず笑ってしまう。

目黒「い、いや、マジで、そういう嘘つかなくていいから…！」

ラウ「嘘じゃないってば。本心だよ」

俺があっけらかんとそう言うとめめはまだ信じられないのか疑ったような目で俺を見つめる。

ラウ「多数派同調バイアスって言うやつなのかな。みんながAさんのこと好きって言うから、俺も好きなんだって勘違いしてたみたい」

目黒「勘違いって…そんなわけないだろ…！」

ぎゅっと眉間にシワを寄せて怒ったようなや声色でそう言う。
めめは意外に疑り深いところがあるらしい。まだ俺が無理して言っているんだと思ってそうやって言ってくれているのだ。そんな優しいめめのことが、俺は大好きだけど、でも本当に、これは紛れもない本心なのだ。

ラウ「そうなんだってば。めめの言葉を聞いて、川島くんにも相談に乗ってもらって、ちゃんと自分の心と向き合うことができたの。俺、きっと自分でも気づかないうちに皆の感情に流されちゃってたんだなぁって気づいたんだ」

目黒「…じゃあやっぱ、俺のせい？」

ラウ「だから、せいとかじゃないんだってば」

完全にネガティブモードに入ってしまったのか、うじうじとそんなことを言い続けるめめが新鮮で、可愛いけれどちょっとだけ面倒臭い。

目黒「マジで、本当にいいの？Aさんのこと…」

ラウ「だからいいんだってば！しつこいよ〜」

目黒「…そっか、なら、良かったわ…」

俺がそう言って頬を膨らませると、ようやくめめは納得したのか、安心したような顔をして頷いた。

ラウ「じゃあ俺はみんなのこと応援する側に回ろうかな〜」

目黒「ふはっ、それは心強いわ」

ラウ「一応言っておくけど、贔屓はしないからね！」

目黒「そこは俺だけ応援しろよ笑」

俺がそう言うと、やっと顔をくしゃっとさせて笑ってくれた。