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佐久間side
涼太の言葉をきいていて、とてつもなく後悔した。
なんで、踏み混むのを躊躇してしまったのだろう。
昔からじゃないか。
口に出さず、俺らはお互い背中を向けていた。
"どうせわかってくれない"、"あいつは多分ああやって思ってる"
話さずに居たのに、結局意外と同じように考えていたんだ。
"言葉にして見なきゃわからない"
"相手の言葉をきいてみなきゃわからない"
分かりきっていたのに、俺はそれをしてなかった。
宮舘『....優しいから、皆は言えないだけで、本当は俺なんかとはイヤイヤ一緒にいてやっ...』
辛そうにしながら話す涼太を、思わず抱きしめた。
佐久間『もういい、もう、いいから。
こんな辛い事、抱え込ませて、ごめんっ...泣』
ずっと夢と現実がリンクしたまま、苦しんでいたんだ。それなのにレッスンもしなきゃいけないし、誰にも話せないで1人で耐え続けていた涼太。我慢強すぎだよ。本当、良くない所ばっかりそのままなんだから。
宮舘『っ...泣、ごめんなさいっ、優しい皆に、こんな事をいって...本当にごめんなさい...泣』
涼太は俺の肩にポロポロと涙を落としていく。
本当に切羽詰まっていたんだろう。
佐久間『...誰も、誰一人、涼太が背負えばよかったなんて思わないから。1番は涼太もめめも、2人とも元気でいることを願ってたよ。それに、めめだってまた元気にステージに立つよ。だから、もう8人で活動できたらよかったなんて言わないで。9人でまた、ステージに立つんだ。絶対に。』
俺がそう言うと、皆も話し出す。
岩本『っ...舘さん、ごめんね..気づいてあげれなくて...苦しかったよな...泣』
ラウール『舘さんっ...僕達、舘さんの事、大事だよ?大切だよ?9人でSnowManなんだよっ...泣』
向井『だてっ...泣、だてだけが背負えばよかったなんて、言わんでっ...泣、そんなん、絶対あかんでっ!泣』
阿部『舘さんっ..、俺達には舘さんがいなきゃダメなんだよっ泣』
目黒『舘さん。俺、絶対治すよ。だから、8人でなんて思わないで。絶対また、9人でステージに立とうね?』
深澤『舘さんありがとうっ...泣、話してくれて。でもまた不安になったら今度はさ、俺らに話して?どんな事でも話し合わなきゃわからないよ。』
渡辺『涼太、1人で耐えて頑張ったなっ...泣、でも、ちゃんと辛くなる前に頼れよ..泣』
宮舘『っ...泣』
メンバー一人一人の言葉に、涼太はまた大粒の涙を流した。
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りん(プロフ) - ともみさん» こちらこそ、素敵なメッセージありがとうございます! (2022年5月28日 13時) (レス) id: 9dd6c9cdd9 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 涙が止まりませんでした。素敵な小説をありがとうございます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page33 id: aad3573941 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» いえいえ! (2021年10月17日 21時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます!訂正します! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません、更新された最後のページで、分かり切っただと思いますよ! (2021年10月16日 2時) (レス) @page25 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年6月16日 1時